私の経験上、アトピー性皮膚炎で1番つらいのは「気が狂いそうなほどの強烈なかゆみ」ではないですか?

この「強烈なかゆみ」の原因を知って、かゆみを止めることができれば、皮膚の炎症の悪化を防ぐことにつながるので治療や完治の近道になります。

 

アトピー性皮膚炎のかゆみって、アトピーじゃない人のかゆみとはメカニズムが全く違ったりするから、その対処方法とかも違ってくるんですよね。

アトピーの人はそこらへんの事を知っておいたほうが、今の私のように「かゆみをコントロール」したり「かゆみの出ない体」にすることができます。

 

ネコさん

先生!アトピーで夜中に体がかゆくなって眠れないよー!(泣)

先生

そうだね、夕方から夜にかけてかゆくなるのも理由があるんです。今からそのメカニズムと対処法を教えるからしっかり読んでくださいね。

ネコさん

うん!アトピー治したいからお願いします!

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アトピーのかゆみは普通のかゆみとは違う

あなたがアトピーの方であれば一度は周りの人から「掻(か)くな!」とか、担当のお医者さんから「掻くとひどくなるので掻かないでくださいね」と言われたことがあるかもしれませんね。

私もその経験はありますが、正直言うと「掻くのを我慢するなんて無理だよ!(゜д゜)」って思います。

 

アトピーを経験したことがない人には「気が狂いそうになるくらいのアトピーの強烈なかゆみ」はわからないと思いますが、

発作的に出るアトピーの強烈なかゆみは異常で、それを我慢しろと言うのは、「死ね」と言われているようなものです。

※特に重症のアトピーの方にはこの気持ちを理解してもらえると思います↑。

 

健常者が経験するような「下着の締め付け」や「虫刺され」のかゆみとは次元が違いますし、血が出るまでかいてもかゆみは治まりません。

 

でもね、それを言ってもしょうがないのですが、アトピー性皮膚炎の子供を持つアトピーでない親や、アトピーではない方にも知っておいてほしいという気持ちはありますね^^

 

かゆくてどうしようもないときは、一時的にかゆみ止めの薬などで抑える必要がありますが、根本的な解決にはなりません。

これから解説することは、アトピーのかゆみの原因を正しく知って、かゆみの出ない体へと体質改善していく方法なので必ず知っておいてください^^

アトピー肌と健康な肌の違いにより生じるかゆみ

人の肌には「バリア機能」というものがあり、この機能が正常に働いていると、外部からの刺激から肌を守ってくれます。

バリア機能というのは外部刺激(乾燥や紫外線、ホコリや雑菌)などから肌を守る機能のことで、同時に肌の水分量を適切に保って乾燥を防いでいるのものです。

 

アトピー肌は遺伝や体質によって肌を正常な状態に保つ「バリア機能」が弱くて肌が乾燥しやすくなっています。

以下の図をご覧ください。

引用元:https://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=chishiki&c2=2&c3=1&n=2

 

通常、「かゆみ」というものは表皮と真皮の間まで伸びている「神経線維(C線維)」で感じます。

右の図Bが健康な肌で左の図Aがアトピー肌の図ですが、肌が乾燥すると神経線維が表皮の上の方まで伸びています。(図A)

※乾燥したアトピー肌は多くがこの状態(図A↑)

 

※「セラミド」というのは、積み重なっている「角層」のすき間を埋めるセメントに例えられ、バリア機能の強化と乾燥を防ぐ役割があるけど、アトピーの肌はこのセラミドが少ないので乾燥しやすい。

 

すなわち、

バリア機能が弱まり乾燥しているので外部の刺激が簡単に神経線維まで届きやすくなっている状態と、

乾燥によって通常の位置よりも上の方に伸びている神経線維の影響で両者がくっついてかゆみや炎症が生じているんです。

 

なので乾燥している肌は常にかゆみに敏感になっていて、かゆみを感じやすくなっているということです。

 

乾燥すると肌がかゆくなりますよね?

それで掻いちゃうとますます皮膚の表面が壊れて乾燥が進んで、外部からの刺激も受けやすくなってかゆみが強くなっちゃうってわけです (´・ω・`;)   

アトピー性皮膚炎で皮膚がかゆくなる原因

アトピー性皮膚炎の皮膚のかゆみというのは、正常な免疫機能が備わっている人が何らかの刺激を皮膚に直接受けて生じるかゆみとは根本的に違います。

ここではアトピーで皮膚がかゆくなる仕組みを解説していきます。

 

一言で言えば、「免疫が過剰に働いているので炎症やかゆみが起きやすくなっている」ということですが、よくわからないと思いますので解説しますね^^

植物油(リノール酸)の過剰摂取がかゆみを生み出している

リノール酸自体は体に必要なものなので食事で摂取する必要があるのですが、一日に必要なリノール酸の摂取量は6g以下とされています。

※6gという数字は厚生労働省「日本人の食事摂取基準2010年版」”エネルギーの食事摂取基準:推定エネルギー必要量(キロカロリー/日)”と以下の2つの学会が出した結論を元に算出しています。

一.日本脂質栄養学会⇒適正量AI:二エネルギー%

二.International Society for the Study of Fatty Acids and Lipids 国際脂肪酸・脂質学会⇒適正量AI:二~三エネルギー%

ただ、いろいろな食材を普通に食べていれば5gほどは普通の食事で摂ることができています。

 

しかしリノール酸は、菓子パン・揚げ物・スナック菓子・インスタント食品・ジャンクフードなど、あらゆるものに入っているので、日頃からそのようなものを食べているとリノール酸の過剰摂取になります。

 

現代は食の欧米化によって油を使った食事をする人が多くなってきましたので、スーパーなどでコレステロールを減らしたような「ヘルシーな植物油」などもありますがあれはダメです。

全くヘルシーではないので極力使わないでください。

 

リノール酸の過剰摂取による健康被害については日本脂質栄養学会が以下のような発表をしています。

リノール酸摂取量を現在の高いレベルに保 つことのメリットについては、科学的根拠が見出せな い。

これに対し、リノール酸摂りすぎの害(心臓・ 脳血管系疾患、欧米型癌、アレルギー性疾患、その他炎症性疾患)については、動物実験のみならず 臨床的に も明らかにされてきた。

引用元:日本脂質栄養学会「リノール酸摂取量の削減および油脂食品の表示改善を進める提言」について

ですので、リノール酸の過剰摂取を防ぐことがかゆみの防止につながります。

腸内でのタンパク質の消化不良がかゆみの原因になっている

まず、人の体にはいたる所に「マスト細胞」という免疫機能をコントロールする細胞があります。

マスト細胞は体内に異物と判断されるものが入ってくると、体を守るために撃退するのが仕事です。

 

アトピーの方のマスト細胞は、この異物を撃退する力が強い状態(炎症物質過多)であり、特にタンパク質に対してはとても過剰に反応してしまいます。

 

健康な人の胃腸はタンパク質をしっかり分解してアミノ酸に変化させる消化機能がありますが、

アトピーの方の胃腸はタンパク質を分解する力が弱い傾向にあり、分解しきれなかったタンパク質はポリペプチドというものに変化します。

 

そしてそのポリペプチドが血管に流れ込んでしまって、異物に過剰に反応するマスト細胞によって異物と判断されて撃退=アトピーの炎症の発生

となるのですね。

 

このような状態を緩和するには、腸内でのタンパク質の消化を助けてあげる必要がありますが、具体的には以下のようにすれば良いです^^

①なるべくたくさん噛んでから飲み込む(できれば一口につき50回)

②できるだけゆっくり食べる

③食べ過ぎず腹6~8分目の食事量に抑える

これによって胃腸が食べたものを消化しやすくなるので、過剰な免疫反応を防ぐことができます。

 

逆に以下のような食事の仕方はかゆみと炎症の原因になって最悪ですのでやめてくださいね!

①リノール酸(植物油)がたっぷりの油っぽいものばかりを食べる

②全然噛まずに飲み込む

③早食い

④食べ過ぎ

 

先生

ここまでで、健康肌とアトピー肌の違いによるかゆみのメカニズム、植物油(リノール酸)の過剰摂取とタンパク質の消化不良がアトピーのかゆみの主原因だということがわかりましたね。

ネコさん

うん、とりあえず植物油(リノール酸)を避けて、和食を中心によく噛んでゆっくり食べればいいんだね!

先生

そうです、そして実は植物油(リノール酸)の反対にかゆみや炎症を抑える油もあるんです。まさに救世主と言えますね!

ネコさん

何それすごい!知りたい!食べたい!早く教えて!

先生

わかりました、教えますからもう少しお付き合いくださいね。

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炎症やかゆみを抑える食べると良い油

先ほど紹介した、家で炒め物やてんぷら油などに使われる植物油にはリノール酸という成分が含まれていて、それらが炎症やかゆみの原因になっていると解説しました。

 

植物油はどの家庭でも比較的日常的に使われているので、毎日の食事を通して知らない間に過剰摂取しているものです。

 

炎症やかゆみを抑えるには、このリノール酸の成分が入った植物油の摂取量を少なくして、代わりに炎症やかゆみを抑える効果のある油を摂るのが良いです。

炎症やかゆみを抑えるα(アルファ)リノレン酸とは

α(アルファ)リノレン酸(以降はα-リノレン酸)は「オメガ3必須脂肪酸」に含まれる成分の1つで、主に緑黄色野菜や海藻類に多く含まれています。

 

オメガ3必須脂肪酸は、アレルギーの抑制作用、炎症抑制作用があるので、アトピーのかゆみと炎症を抑えられますので積極的に取り入れたいですね^^。

 

他にも

  • 記憶力を高める
  • 認知症予防
  • 免疫力向上
  • 血液サラサラで脳梗塞・心筋梗塞予防

などの効果があるので、アトピーの方でなくても食べれば健康になります!

引用元:http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/a-linolenic-acid/

 

緑黄色野菜(生のもの)であれば、枝豆(520mg)、ほうれん草(120mg)、春菊(75g)となり、海藻類では、青のり(780mg)、カットわかめ(190mg)、あおさ(46mg)

(可食部100gあたり) 引用元:日本食品標準成分表2015年版(7訂)

 

α-リノレン酸は体の中に入るとDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)に変わりますが、これらは主に以下の魚に多く含まれています。

 

DHA量↓

  • 1位 マグロ(脂身) 3,200mg
  • 2位 サバ 2,300mg
  • 3位 サンマ 1,700mg
  • 3位 ブリ 1,700mg
  • 3位 ハマチ(養殖) 1,700mg

EPA量↓

  • 1位 サバ 1,600mg
  • 2位 キンキ 1,500mg
  • 3位 マグロ(脂身) 1,400mg
  • 4位 真イワシ 1,200mg
  • 5位 ハマチ(養殖) 980mg

※生のみ(内臓を除く)可食部・生100gあたり(単位 ミリグラム) 日本食品標準成分表2015年版(7訂)

このようになっています。

 

私はマグロが好きですが、マグロの中トロのお刺身だけを食べるだけでもDHAとEPAの両方を程よく摂る事ができるので嬉しいです(。╹ω╹。)

 

α-リノレン酸はスーパーなどに売っている「えごま油」にも多く含まれていますが、「えごま油」は熱に弱いので、サラダや納豆にかけたりして食べています。

 

そして摂りすぎると炎症とかゆみの原因になる植物油(リノレン酸)は「オメガ6必須脂肪酸」の部類に分けられます。

 

「オメガ6必須脂肪酸」は他にも、べにばな油、コーン油、ごま油、マヨネーズなどがあり、摂り過ぎるとアレルギーや炎症を促進させます。

大事なのは2つの油のバランス

これまでリノール酸の悪口ばかり言ってきましたが、リノール酸自体は悪者ではなく体に必要な成分なのでバランスをとることが大事なのですね。

 

毎日の食事で摂りすぎているのが原因で炎症やかゆみを起こしているので、なるべく摂る量を減らしつつα-リノレン酸を摂ることでバランスを保てば良いのです(。╹ω╹。)

どちらも体内では作ることができないので、食事で上手に吸収していくようにしましょう。

 

先生

長くなりましたが、今回解説したことを元に食生活を変えていけば、あなたのアトピーのかゆみと炎症は抑えられますよ。

ネコさん

なるほどね!食べ物と食べ方でかゆくならない体にできるんだね!先生ありがとう!

まとめ

長くなりましたので最後にまとめて整理しました↓。

 

①アトピー肌は肌のバリア機能が弱っていて乾燥しているので、外部からの刺激などに敏感になっていてかゆみが生じやすく、掻くほど悪化する。

②植物油(リノール酸)の過剰摂取がかゆみや炎症の原因になっている。

③アトピーの方は消化吸収力が弱いので、うまく消化しきれなかったタンパク質を免疫がアレルゲンと判断して過剰に攻撃してしまう。(炎症やかゆみの発生)

④それを予防するには、植物油を避けて和食を中心に、食べ過ぎずよく噛んでゆっくり食事をする。

⑤かゆみや炎症の原因となるオメガ6必須脂肪酸を減らし、アレルギーや炎症を抑制させるオメガ3必須脂肪酸を摂るようにする。

 

これらを理解して取り組むことによって、あなたのアトピーのかゆみや炎症はかなり抑えられ、治療や完治のスピードを早められるはずです。

 

食生活を中心にした食事療法が1番アトピーの改善・完治に効果があると私は自分の体で実感していますし、あなたの体にも効果が出ると自身を持って言えます(。╹ω╹。)

 

少しずつでも良いので、できることから始めてみてください^^

 

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