あなたのアトピー性皮膚炎が治らないのは薬の使い方を間違えているからかもしれません。

あなたは自分が使っている薬の正しい塗り方や強さのランクなどをちゃんと理解していますか?

 

あまり薬の知識がない状態で皮膚科のお医者さんから処方される薬(ステロイド外用薬)を適当に塗っていると、治療がうまくいかなかったり逆にアトピーが悪化することにも繋がるんです。

 

あなたのアトピーの治療と完治を踏まえて、ステロイド外用薬の特性や正しい塗り方などの知識は必ず知っておいた方がよい大事なことですよ(。╹ω╹。)

 

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先生

ネコさん、あなたは普段塗っている薬の事ちゃんと理解して使っていますか?

ネコさん

んー、どれが強い薬かとかはわかるけど、使い方はテキトーだね。

先生

薬の使い方を間違えると良くならないからちゃんと勉強しようね!

ネコさん

うん、わかった。早く教えてー!

先生

ここではこのブログの管理人が実際に使っていた塗り薬を例に薬の強さや正しい塗り方について解説していきます。

ステロイド外用薬には薬の強さ(ランク)がある

あなたは現在、自分が使っている塗り薬の強さを知っていますか?

皮膚科のお医者さんから塗り薬を処方されているとは思いますが、おそらくいくつか複数の塗り薬を処方されていると思います。

 

塗り薬はそれぞれ薬の強さ(ランク)が違が違っていてそれらの薬は塗る部位や皮膚の症状に合わせて使い分ける必要があるんだけど、

その理由は皮膚自体の強さや状態、皮膚からの薬の吸収率が部位ごとに違うからなんですね。

 

世界共通というわけではなくその国によって違うんだけど、現状として日本で処方されているステロイド外用薬の強さは5つのランクに分けられてる。

 

日本皮膚科学会が作成したガイドラインを参考にすると、日本で処方されるステロイド外用薬は以下の5つのランクの中に分けられてるね。

 

上から薬の強い順に、

  • Ⅰ群 : ストロンゲスト「最も強い」⇒(ジフラール、ダイアコート、デルモベート)
  • Ⅱ群 : ベリーストロング「非常に強い」⇒(フルメタ、アンテベート、トプシム、マイザー、ビスダーム、ネリゾナ、リンデロンDP、テクスメテン)
  • Ⅲ群 : ストロング「強い」⇒(メサデルム、ボアラ、エクラー、リンデロンVベトネベート、アドコルチン、ザルックス、プロパデルム、フルコート)
  • Ⅳ群 : ミディアム「真ん中程度」⇒(レダコート、ケナコルトA、ロコルテン、アルメタ、キンダベート、リドメックス、デカダーム、ロコイド)
  • Ⅴ群 : ウィーク「弱い」⇒(プレドニゾロン)

 

あなたがお医者さんから処方される塗り薬も上のランキングの中のどれかに分類されていると思う。(載ってなかったらごめんね)

もし今使ってる塗り薬が記載されていないようなら「薬の名前+薬の強さ」で検索してみてね^^

乾燥と炎症を間違えないように!

自分の肌を見たときに、「乾燥しているけどかゆくないから保湿剤を塗っておこうかな」と保湿剤を塗る人がいるけど、実際は皮膚に炎症が起きている可能性がある。

 

乾燥している皮膚に少しでも赤みが出ていればそれは「炎症」だからプロトピック軟膏やステロイドを塗って炎症を抑えないとかゆみと炎症が起きます。

ステロイド系を使うのが嫌な人は「アズノール軟膏(通称:アズレン)」をオススメします。

 

アズノール軟膏には以下の効果があります。

・抗炎症作用(炎症を抑える作用)
・創傷保護作用(傷を保護する作用)
・抗アレルギー作用(アレルギーを抑える作用)

これらの効果があってとても穏やかで弱めだけど、赤みがないカサカサ程度の部分には丁度良い^^

 

ただし!非ステロイドでかゆみを抑える効果はあまり無いから、かゆみがある場合はステロイドかプロトピック軟膏でないと炎症もかゆみも抑えられないと思う。

 

「乾燥肌」といっても健常者とアトピーの方の乾燥肌は違っていて、元々乾燥しているアトピー肌に保湿をしている状態でやっと健常者の乾燥肌と対等になるくらいですね。

 

アトピーの方は元々遺伝的とか体質で肌の「セラミド」が少ない状態の人が多く、健常者の乾燥肌とは状態が違います。

※セラミドとは肌の角質層にある水分や油分を保つスポンジのようなもの

 

また、赤みが出ていないカサカサの部分でも、かなりガサガサしていたりゴツゴツしていれば軽い炎症が起こっている場合がある。

 

かゆみと乾燥があるのならステロイド系で抑える

アズノール軟膏もそうだけど、非ステロイド外用薬はステロイドのランクで例えると、Ⅴ群 : ウィーク「弱い」に該当する。

当然効果は弱いし、かゆみがあって掻いたりしているならステロイドや免疫抑制剤を使わないと炎症とかゆみを抑えるのは難しいかな。

 

非ステロイドに比べてプロトピックやステロイドは抗炎症作用も強くて、「かゆみ」も「炎症」にもしっかり対応して抑えてくれるからありがたい^^

 

かゆいと当然掻いてしまうけど、掻くとさらに皮膚の表面が破壊されて乾燥と炎症を促進させてかゆみが増すし、菌に感染しやすくもなる。

なので、かゆくてしょうがない時は迷わずステロイドやプロトピックを塗って一時的に沈静化させる法が良い。

 

我慢のストレスで余計にかゆくなったりするからね。

 

正しいステロイド外用薬の塗る量

 

以下、「ステロイド外用薬の正しい塗る量」と「ステロイド外用薬の正しい塗り方」は以下の文献を参考にしています。

日本アレルギー協会 よくわかるアトピー性皮膚炎(厚生労働省研究班「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2008」一部改変)

 

それではステロイド外用薬の塗り方ですが、実際に正しい量を皮膚に塗れている人は少ないと思う。

お医者さんからも「1日に塗る回数」くらいしか説明されていない人が多いんじゃないかな?

 

実際に塗る適切な量は、大人の手の人差し指の先から第一関節までで、口径 5mmのチュー ブから軟膏剤やクリーム剤を出すと大体 0.5gになります。

この0.5gを大人の手のひら2つ分の面積に塗るのが適量で、体でも顔でも同じですね。

※赤ちゃんは皮膚が薄くて吸収率が高いのでこの半分で十分です。

 

皮膚の萎縮とかの副作用を気にしている人からすると、実際にこの量を塗ると「塗りすぎじゃないの? 副作用が心配なんだけど(´・ω・`;)   」と思うかもしれません。

 

塗る量が少ないと炎症を抑える力が弱いから、すぐに炎症が再燃してまた塗ることになる。

「少し塗る⇒ちょっと治まるけどまた炎症が出る⇒また少し塗る」

これの繰り返しになり、最終的にこの塗り方のほうがたくさんステロイドを吸収することになってしまいます。

 

なので、量が多いと感じても先ほどの適量を塗ることでしっかりと炎症とかゆみを抑えることができ、

きれいな皮膚を長時間維持することができて薬を塗らない期間を長くすることでステロイドの吸収を抑えることができます。

たっぷり適量を塗って正しい効果を得てくださいね^^

 

ステロイド外用薬の正しい塗り方

あと塗り方だけど、あなたは軟膏を皮膚にすり込むようにステロイド塗っていませんか?実はその塗り方は正しくありません。

すり込むように強く塗ると、炎症部分にうまく薬が行き渡らないことがあるんです。

 

アトピー性皮膚炎の肌の表面は「バリア機能」が破壊されている状態で、外部からの影響を受けやすい状態だから塗った薬も吸収されやすくなってる。

 

なので強くすり込む必要は無くむしろ皮膚を傷つけてしまうから、塗るときはを「皮膚に載せるように」炎症部分全体を覆うように塗ってください。

 

僕が過去に使っていた塗り薬

以下の写真は僕がお医者さんに処方されていた塗り薬です^^

ここには3種類あるけど、これらは全て処方されてから一回も使っていない新品ですでに使用期限が切れてしまっています(笑)

もう使うことは無いだろう薬達だけど、1つずつ見ていきましょう。

 

その前に、

僕は専門の医者じゃなくて薬マニアでもないから、ステロイドについて詳しく知りたい人は他のブログやサイト、または薬の専門機関などでご自身で調べてください。

 

あくまで自分の経験や信用できる機関の情報に基づいてアトピーに悩んでいる人の手助けができるように意識しています。

 

話がそれましたね、笑

それではいきます。

 

プロトピック軟膏0.1%

上記の写真は「プロトピック軟膏0.1%」ですが、先ほどの薬の強さのランクで言うと「Ⅱ群 : ベリーストロング「非常に強い」」の部類になります。

 

これはステロイドじゃなくて「免疫抑制外用薬」というもので、お医者さんからは「顔に塗ってください(。╹ω╹。)」と言われ、顔だけに塗っていました。

主に皮膚の薄い顔とか首の炎症に良く効きます。

 

過剰に反応する免疫の働きを抑えることで皮膚の炎症をしずめることができ、顔の赤みとか首の湿疹にとても有効ですね^^

 

免疫抑制外用薬はステロイド外用薬のように長期使用の影響による皮膚萎縮を起こすことがなく使用を止めた際に起こりうるリバウンド症状もあまりないとされています。

※上記の文に関しては実際に使ってきた僕の経験から考えてもそう思います。

軽い炎症でステロイドを頻繁に使っていると皮膚萎縮の副作用が心配になるので、軽い炎症にはプロトピックがぴったりです。

 

使用に関して薬自体の説明やお医者さんから言われたことで共通していることですが、塗り始めは顔がヒリヒリします

僕も顔に使ってたけど、顔が熱いというか熱を持った感じがして「これ顔に塗って大丈夫なの?(゜д゜)」って思いました。

 

でもこれは2、3日か一週間くらいで落ち着いてきてその後は高い効果を実感できます。

使用方法は処方したお医者さんや薬剤師さんの指示を守ってください。

 

具体的には「一回あたりの使用量」とか「一日に塗る回数」とかだけど、一回あたりに塗る量は5g(ちょうどチューブ1本分)までで、これは大人の場合です。

子供の場合は体が小さいのと皮膚が薄いので吸収率が高いので年齢によって塗る量も変わってきます。

 

使用回数は1日に一回か二回ですが、二回塗る場合はだいたい12時間くらい間隔を空けるのが良いとされてるけど、大体は朝と夜だね。

薬自体がけっこう強いので吸収率を穏やかにするためだと思うけど、僕が薬を処方されたときは「朝・晩一回ずつ」だった。

 

妊娠中の方や授乳中の方は使用できませんが、理由は「胎児や赤ちゃんへの影響」が懸念されるからです。

薬の成分が赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるとされてますね。

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アンテベート軟膏0.05%

上記の写真は「アンテベート軟膏0.05%」ですが、先ほどの薬の強さのランクで言うと「Ⅲ群 : ストロング(強い)」に分類されます。

これは「外用副腎皮質ホルモン剤」と呼ばれる薬の種類の1つだけど、主に「ステロイド」と呼ばれるものがこれにあたります。

 

正しくは「副腎(ふくじん)皮質ステロイド外用薬」て言って、「副腎皮質」というのは腎臓の上にある副腎と言う臓器の外側の部分をいいます。

そしてここからホルモンを分泌するんだけど、このホルモンに炎症を抑える強力な作用があるんですね。

 

炎症を抑える作用があるので、いろいろな症状に効果があると期待され薬として科学的に作られたのが「ステロイド剤」ですが、内服薬(飲み薬)」と外用薬(内服薬、注射薬を除いた薬剤)があります。

(主に直接体に塗ったり付けたりするもの)

 

アトピー性皮膚炎では直接皮膚に塗るタイプの外用薬を皮膚に直接塗るパターンが多いですね。

※この「外用薬」は厚生労働省が定める医薬品や医薬部外品に該当します。

 

効果は主に湿疹や虫刺されなど皮膚自体の炎症などに効果を発揮しますが、円形脱毛症にも効能や効果があるとのことです。

 

僕の母はアトピーじゃないけど、皮膚がかゆくて赤くなったときにお医者さんからアンテベートを処方されたときは違和感があった。

理由は、僕は「アンテベートはアトピーを抑える塗り薬」だと思っていたからです。

 

僕「え!?それ塗るの?アトピーの薬だけど(゜д゜)」

 

薬って1つの病気に効くものではなくて、幅広い症状に効くからいろんな症状や病気に使われるものなんですね^^

なので、円形脱毛症の人が頭にアンテベート軟膏を塗っていても間違ってはいないわけです。

 

アンテベート軟膏の塗り方ですが、一日に一回~数回、適量を患部に塗ります。

ここで、「適量ってどれくらいやねん!」って思う方もいますよね^^

 

ここで言う適用とは、「人差し指の指先から第一関節までの長さ」か、「1円玉くらいの大きさの面積」の塗り薬を、成人の手のひら二つ分の面積に塗るくらいが適量とされています。

 

ステロイド外用薬は適切な部位に正しい量の塗り薬を正しい塗り方で塗る事が大事です。

 

塗り薬を塗る時の注意事項

ここで気をつけなければいけないのが、薬を塗る部位によって薬の体内への吸収率が変わってくるということです。

 

腕の屈折部分では吸収率は1.0、背中では1.7、下顎では13.0となっていて、1番吸収率が高いところでは陰嚢(いんのう)で42.0となっています。

陰嚢(いんのう)というのは生殖器の部分です。

 

基本的に、皮膚の薄いところは薬の吸収率が高く、皮膚の分厚いところは吸収率は低いので、

例えば、足の裏や背中は皮膚が分厚いので強い薬でないと効きにくいですし、顔などは皮膚が薄いので弱めの薬でも良く効くんですね。

 

薬の吸収率は年齢によっても変わって来ます。

大人よりも子供、特に乳幼児は吸収率が高いから、弱めのステロイド外用薬を使わないといけないということもある。

 

炎症をなるべく早く治したいからといっていつも強い薬ばかり使っていては、そのうち効かなくなって更に強い薬を使わないといけないなるから正しい塗り方で塗ってください。

 

弱い炎症や皮膚の薄いところはなるべく弱い薬で治すようにしましょう。

そして自分の判断で勝手に薬の種類や塗るところを変えないで信頼できる皮膚科医に相談してね^^

 

アンテベート軟膏の副作用に関してだけど、重大なものだと「緑内障」や「白内障」などがあるけど大量にかつ長期使用していない限りは心配する必要も無いかと思います。

その他では「皮膚萎縮」「多毛」「色素脱失」「湿疹」などが挙げられますので異変を感じた場合はすぐにかかりつけのお医者さんに相談してください。

 

ステロイド外用薬って悪いもの?

まず初めにはっきりさせておくと、この記事でも紹介した「ステロイド外用薬」や「免疫抑制外用薬」にアトピーを完治させる効果は無いです。

 

医者が処方するステロイド外用薬や免疫抑制外用薬は皮膚の炎症を無理やり体に押し込んで皮膚に現れないように抑えているだけです。

 

アトピーを完治させるにはアトピーの炎症自体が出ないような体へと体質改善していく必要があります。

 

ただ、それぞれの塗り薬自体は悪者ではありません。

ひどい炎症が起きているときは用法・用量を守って塗ることで炎症とかゆみを抑えられるし、感染症とか色素沈着を予防したりストレスを軽減することにも繋がります。

 

なので我慢できないようなひどい炎症自体は一時的に薬で抑え、後は生活習慣の見直し等によって体質改善していきアトピーの完治を目指していきましょう。

その為の方法はこのブログで解説してるし、実際に僕はアトピーの症状を改善させることができています^^

 

アトピーを完治させるために必要なこと

現在の僕の肌の状態だけど、塗り薬を使わないと抑えられないような痒みと炎症は無いです。

掻くことがあるとすれば、ストレスを感じた時くらいですかね。

 

それでも放っておけば治りますし、乾燥対策は保湿剤などをたまに使用することがあるくらいだけど、基本保湿も必要ないかなってかんじ。

 

話は変わるけど、アトピーの症状を悪化させる1番悪い原因は「掻くこと」です。

体のかゆみを抑えられれば症状の悪化を最低限に食い止め、皮膚の改善スピードを早められます。

 

アトピーのかゆみの原因はいろいろあるけど、それぞれの解決法を下のまとめ記事で解説しているので参考にして下さい。

アトピーの皮膚のかゆみの原因とかゆみを抑える方法のまとめ

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今回の記事での参考文献は以下のとおりです。

厚生労働省研究班のPDF「副腎皮質ステロイド剤(外用薬)のランク分類と副作用・使用方法」

日本病院薬剤師会の IF 記載要領 2013